ゴールドの価値が上昇する手堅い理由と買いすぎてはいけない理由

ヘッジとして何を組み込むか、私は債券はまず買いませんが、ゴールドだけは時々買います。その理由は、ゴールドの価格は今後も少しづつ上昇するとみているからです。

各国の金保有量と比率

ゴールドの価値を考えるとき参考になるのは各国中銀の動向です。次の図は少し古いですが、各国の外貨準備に占める金の比率と保有量です↓

※2017年6月23日20:30~21:00
日経CNBC「世界経済と金2017 ~ジム・ロジャース×豊島逸夫緊急対談」より。

外貨準備として着実に買い付け

ヨーロッパは米国の金本位制からの裏切行為で痛い目にあったので、必然的に保有比率が高いです。中国やロシアは米債に代わる外貨準備の比率を高め続けており、着実にゴールドを組み込んでいます。中ロ合わせて、時間をかけて今後5000トンぐらいは買って行くのでは?と、この放送の時、豊島逸夫さんはそう話していました。

ゴールドの価格が安定しているというのは、このような外貨準備として相当な量を中銀が必要としているからであり、その方針が当面変わるとは考えられません。なので相場は今後も上昇すると思います。

陸上の鉱区はほぼなく残りは海底のみ

ついでに言うと、ゴールドは陸上の鉱区はほぼ取りつくされてるので、いきなり大量に供給される可能性は低いです。

むかしディスカバリーチャンネルかなんかで、ゴールドのマイニングを生業にするプロ集団に密着していましたが、そのときに起死回生の採掘とされたシーンでは、150キロぐらいを採掘していました。しかし、外貨準備から考えれば、150キロでもたかが知れてます。そして、マイニング集団は莫大なコストをかけて採掘します。土地の利用権なども高いです。

陸上に残る金も、採算上、掘り出せないというところも多々あり、残るは海底ですがコストが高すぎてたくさんとれません。つまり供給は増えません。

もう一つの需要とインフレ資産としての側面

ゴールドのもう一つの強みは、その装飾品を人々は各国の金融政策などとは関係なく保有するということです。インドでも、まだまだ需要は上昇すると思われます。つまりここでも中銀同様、世界がどうなろうと、価格が下がればそれなりに買う人が出てくるということです。

そしてゴールドはインフレ資産としての側面をもっています。一度保有された金は流通から基本的に消えインフレと共に価値があがる作用を備えています。

ヘッジとして10%以内で組み込む

ただし、ゴールドはなんだかんだで、投機です。短期的に価格を読むことは非常にむずかしく、それは出来ないと思ったほうがいいです。

そんな投機の対象が、上記のような中銀の需要や、供給の不足、インフレ資産としての側面を持っているため、暴落したらたくさんの需要が発生するにすぎません。これはある意味、たまたまです。

ゴールド自体は何も価値を生み出しません。株や不動産と違い、帳簿上の金のなる木ではありません。金のなる木があるのに、それを差し置いてゴールドをメイン資産にするメリットがあまりないです。

総合すると、大幅に下落したときに、コツコツ買って行く、運用資産に対し8%~10%ぐらいで保有する。のが、私はもっともリスクに対しリターンが合理的に高いと言う考えに至っています。たしかウェルスナビもそれぐらいの保有比率をアルゴリズムが算出していたような。

なので私は暴落した時にいつも少しだけ買ってます。